セッコウ高速道路IRセミナー(2004/7/19 Mon)


今日は、アイザワ証券が開催した、セッコウ高速道路IRセミナーへ行ってきました。
#正確には、アイザワ証券は協賛ですね。
#セッコウ高速道路のIRをお手伝いしたという立場のようですね。

場所は、、青山学院の学生会館(青学会館)という所で開催されましたね。
綺麗な建物でした。
PM1:00からと書いてあったので、PM12:40頃には会場についたのですが、
実はPM1:30からの開始でして、しばらくもらった資料を読んだりしていました。
TRANSLINKの招福や、フジサンケイビジネスアイなどを読んでいましたね。
中国株二季報を売ったりもしていましたね。

来ている人たちは、やはり年配の方が多いように思えました。
若者は少ないですね。
戸松さんのセミナーも、年配の人の方が多かったですもんねぇ。

どれくらい人が集まるのだろうかと思っていたのですが、
会場はほとんど埋まっていましたね。
確か、定員は200人ぐらいだったと思いますが、まぁ、
それぐらいはいたのではないでしょうか。

セッコウ高速道路の経営陣は3人で、副社長とかが来ていましたね。
おそらく、40代ではないでしょうか?
3人ともそれぐらいの年代に見えました。
ちょっとエリートっぽくみえましたね。
特に副社長とかね。
つーか、きっとエリートなんでしょうけどね。

で、セミナーの感想ですが、一番、印象に残ったのが、
経営陣は中国人なので、中国語を喋っていたのですが(って当たり前ですが)、
中国語に全くなじみがない自分には、なんかかなりインパクトがありました。
120%理解不能!、といった感じでしたね…。
英語にはまだ多少は馴染みはありますけど(ほとんど聞き取れませんが)
中国語には、全く馴染みがないですもんね。

あと、いくつか気づきを得られたのが良かったですね。
株をもっているくせに、実は、高速道路がどこにあるのかあんまり知らなかったのですよね。(^^;
以前、何かで読んだ覚えはあるのですが、すっかり忘れてしまったのですよねぇ。
なので、そういう基本をチェックできたりしたのが、良かったですね。

セッコウ高速道路は、拡張工事をやっていって、それで利益を上げていこう
としている感じがしましたね。
買収も少し考えているけど、今日聞いた限りでは、メインは拡張工事と
高速道路に関わる商売で、利益を上げるという方向ですね。
橋の建設に投資しなかったのも考えると、堅実な経営を目指しているように
個人的には感じられました。

橋の建設の影響ですが、いくらか影響はあるけど、限定的だろうという
見方をしていましたね。

個人的には、投資はもうちょいしたいのだけど、今はPER26だし、一応は、橋の影響も
あるだろうから、まぁ、何かの影響で下がった時に買うしかないですねぇ。

ちなみに、自分のポートフォリオの中で気づいたらセッコウ高速が騰落率で2位なんですよね。
すごい堅実に伸びていますね。


以下にメモを。
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株。

67%は国がもっている。
(56%セッコウ省、11%交通部)

33%がH株。
(70%が欧米の機関投資家が持っている)

時価総額。
43億人民元。

ロンドンにも上場。

2本の主要な高速道路。

247Km
142Km

97年に会社設立して、安定して成長している。

通行料は、毎年20%伸びている。

通行料金以外の伸び
通行料の伸び

伸びの原因。
中国経済が順調に伸びている。
セッコウ省も伸びている。
GDP毎年12%。
総額は第4位。

沿海部のGDPの伸び。
一人当たりGDP、3000USドル。
これは、モータリゼーションが始まる数値だといわれている。

2003中国の自動車生産台数。
440万台。

毎年30%の伸び。

所有率の伸び50%。

もう1つの理由。
高速道路のネットワーク化。

2万Kmを越えている。

通行料収入。
料金5段階
2トン以下
2〜5トン
5〜10トン
10〜20トン
20トン以上

トン数に応じてセッコウ省政府が決定。

3年に一度、料金改定の権利を持っている。

99年に一度、5%の引き上げをした。

料金は、例えば2トン以上でいうと。
入り口で5元を徴収。
あとは距離に応じて加算する。

サービス関連の経営
サービスエリア
広告収入
ガソリンスタンド

広範囲に全面的にやっている。

こういった付属会社は総収入の5.6%。
5.6を10%に引き上げたい。

7年間、通行料の伸びがあった。
なので、2000年から、車線の拡張工事を始めた。
1期〜3期に分けてやっている。

55億人民元かけて。

1Km-2400万人民元かかる

1日6万台の通行料を、10万台にしたい!

30年の契約を延ばしてもらうように言う予定。

2002年に10億の社債。
これで資金面は解決。


配当について。

毎年配当を行う。
中間1/3、期末2/3。

配当性向は、毎年、60〜70%を維持。


将来の計画について。
現在、390Km。

セッコウ省の高速道路。
全部で1400Km。
建設中なのは、1000Km。
1500Kmは、計画中。

セッコウ省の高速道路は、発展の余地がある。


既に建設している高速道路について。
収益率の良いところへは投資したい。

買収に際して、セッコウ省と協議する
第一の権利がある。


非常に安定した現金収入がある。
心配なのは、通行料の伸びではなくて、その伸びにうまく
対応できるかが心配。


・建設中の高速道路はあるの?
ない。

4→8車線の拡張工事をやっている。

その他では、買収もありうる。

資金についてだが、主に銀行からの借り入れと社債発行でやる。

負債は26%と、かなり低い。
毎日安定した現金収入があるので、26%は低い。
50〜60%を越えたら株式市場からの吸い上げを考えているが。

2001年にA株の発行承認がされた。
しかし、使わなかった。
負債が26%と低いから。

増資によって、1株の価値が希薄化される心配はないと考えている。


・ハードランディングした場合、セッコウ高速道路の株価はどうなるか?
マクロコントロールは、経済を堅調な方向にもっていくためのもの。

2004年上半期の通行料の伸び34.2%。

ディフェンシブ性の高い株だと考えていいのではないか。

70%は欧米の大口機関投資家が買っている。


・江蘇高速道路との違いは?

大きな差はない。

あえて言うなら…。

1、管理層について
セッコウ高速の経営陣は、安定している。
江蘇高速道路は、取締役会が3回変わっている。
その他の管理職の変動もかなりあった。

2、セッコウ高速は、投資家との関係を大切にしている。
今回のようなIR活動。

2002年には、アメリカのフォーブスにものった。
小型企業で管理優秀な企業として。

3、経営の効率性は幾分上かと。
例、拡張工事。
セッコウ高速道路、江蘇高速道路ともに、248Kmの拡張工事。
しかしコストは、セッコウは55億人民元。
江蘇は、110億人民元。

スムーズな流れをいじするために気を使っている。

江蘇は、一部通行止めをやったりしているが。


・2008年以降の計画は?
一流のインフラ会社を目指します。


・減価償却の方法は?
抗争道路は30年契約。

現在の減価償却率は、
道路 6.11〜8.77%。

料金所 30年 3.2%
通信施設 10年 9.7%
自動車 8年 12.1%
機械設備 5..8年 12.1%〜19.4%
土地 定額 30年で減価償却

2003年、減価償却額は
2億4729万元
通行料収入に対して、10%という数字。


・増資の計画はありますか?
ない。


・高速道路のIT化とは?、渋滞の問題はないのか?
IT化、プロジェクトの最初から取り組んでいた。

渋滞が起こるのは、交通事故がおこったときぐらい。
交通量が多すぎて渋滞がおこるということはない。


・今後の買収計画について
現在2つほど検討している。

2つの高速道路の一部を親会社から買収してもらうことも
検討している。

いつになるか、どのくらいになるかは、今はいえない。


・道路収入の5年間の見通しは?

交通量は慎重にみても毎年10%増加するとみている。

コストは大きく3つ。
1、減価償却 7〜8%(総収入の)
2、運用コスト 6%前後
3、メンテナンス 8%前後

通行料>コスト


・クイシュウワン橋について。
この橋に投資するのか?
影響は?

投資していない。
リターンが少ないと判断したから。

影響は、多くても15%以下。


・国有株の放出について
高速道路は政府が非常に保護している。
コントロール下においておきたい。
そういう観点からも、株の放出は考え難い。


・副社長は株をもっているの?
全く持ってない。
持ちたいとは思っているが…。
(制約が?)

しかし、報酬は業績とリンクしているので、その点は問題ない。
また、子会社の1つの株を、49%持っている。
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1日の通行料を6万台から10万台にしたいとあるが、それってよ…、
その通りになっても、業績は2倍ぐらいにしかならないって
考えられないのだろうか?
それって、どうなのかな?
株価も単純に、あと2倍ぐらいにしかならないとか、そういう
考え方ってできるのかな?
まぁ、そんな単純じゃないのかな…。